越境ECサイトは何言語やるべきか、URL はどう組むか
言語ごとに固有の URL を持ち、hreflang で相互に指し示します。機械翻訳で八言語に増やせば、薄い八つの版が競合するだけです。きちんと書いた二言語のほうが結果は上です。基準は買い手がどこにいるかで、国旗の枚数ではありません。
よくある作りは、ヘッダーに国旗を八枚並べたドロップダウンと、その裏の機械翻訳です。到達範囲が広がったように感じます。実際に生まれるのは同じページの八つの版で、多くは内容が薄く、しかも揃って検索エンジンにこう伝えます。この内容は八か所に存在します、と。
先に決めるべきことが二つ、しかも別々にあります。何言語やるか、そして URL をどう組むか。
何言語か:国旗ではなく買い手を数える
- その言語で問い合わせに返信できるなら、その言語をやる価値があります。ポルトガル語のページが英語の返信にしかつながらないなら、ポルトガル語のページはないほうがましです。
- 内容をその言語で書くなら、価値があります。変換しただけの文章は変換したものとして読まれます。買い手が母語でそれに気づく速さは、こちらが相手の言語で気づく速さの比ではありません。
- 更新し続けるなら、価値があります。一年遅れた言語版は、古い価格を掲げたページそのものです。
このサイトでは四言語を運用しており、どれも訳文ではなく書き下ろしです。中国語は英語を並べ替えたものではありません。二つの読者層は、同じ質問を同じ順番で持ってくるわけではないからです。
URL の組み方
| 方式 | 代償 | 使いどころ |
|---|---|---|
| サブディレクトリ(/zh/、/ja/) | なし。一つのドメインに評価が積み上がる | ほぼ常にこれ |
| サブドメイン(zh.example.com) | サブドメインごとに評価が分かれる | 各版を別チームが運営する場合のみ |
| 国別ドメイン(example.jp) | ゼロから評価を育てるサイトが一つ増える | その市場が法的に現地法人を要求する場合 |
もう一つ、間違えやすい規則があります。既定言語はルートに置き、`/en/` に置かないこと。`/` と `/en/` が同じ英語ページを返すなら、それは重複です。どちらかを選び、もう一方をリダイレクトする必要があります。当方は `/en/` を `/` に返しています。
hreflang と、誰も警告してくれない部分
hreflang は検索エンジンに、これらのページは同じ内容の別言語であって重複ではない、と伝えるものです。相互である必要があります。すべての版が、自分自身を含む他のすべての版を指します。片方向の記述は黙って無視されます。
罠はコードの表記です。URL の区切りは小文字(`/zh-hant/`)ですが、hreflang の値は正規の BCP-47 で、文字体系の部分は大文字にします(`zh-Hant`)。誤ってもエラーは出ず、画面上も何も変わりません。その記述が無視されるだけです。気づくのは数か月後、誤った言語版が誤った国で表示されたときです。
言語を一つ増やすときに触る五か所
このサイトに日本語を足したとき、触る必要があったのは五か所でした。うち四か所は、漏らせばその場でエラーになります。五番目はなりません。
- ルーティングの各テーブル。ロケール一覧と、その BCP-47 表記。
- 新しいロケールのメッセージファイル。
- 「言語ごとに一項目」型のコンテンツファイルすべて。これらは型チェックが拾います。
- フォント指定。ここが無言です。日本語ページにフォント指定がないと中国語フォントに落ち、「直」「骨」のような字が中国語の字形で表示されます。日本語を読まない人には何の問題も見えず、読む人には一目で分かります。
- SEO チェックの二つのテーブル。ここに入れて初めて新言語が実際に検証されます。
フォントの一件こそ、この一覧を次の担当者が読む場所に書き残す理由です。何のテストも触れず、何の警告も出ず、唯一の検出器は母語話者です。そしてその時点で、その人はこのサイトを雑に作られたものだと判断しています。
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越境ECサイトは、まず構造の問題であって、内容の問題はその後製品ラインだけを渡され、ページの要件が一つもなかったときに、最初に決めた三つのこと。そしてその順番が文章より重要な理由。